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覚めない夢を見ているようで

どんなことも、本当だと思えない。
ただ疑り深いだけなのか、知覚の異常が影響しているのか。
自分のことが他人の身に起こっているように、まるで関係のないことのように僕は振舞う。
それが自然なことだった。

大事なものだけ鍵を掛けて。
それを持って歩いている。
これさえ失わなければいいと、そう思いながら。
行く当てもなく歩き続ける。
僕を見つけた人は、みんな箱の中身を見ようとする。
僕にこの箱は必要ないと捨てようとする人さえいる。
それは許さないから。
相手の顔もよく見えないままで斬りつけて。
だから、僕は誰にも会いたくない。
ぼんやりと、大事な何かを抱えながら、他の何も見ないで、歩いている。
by unfairy-tale | 2010-06-12 19:53 | 考え事 | Comments(0)
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